めっきライン
めっきラインと一言に言っても、手動のホイストでハンガーを持ちあげるタイプや、本体に穴が多数開いているボックスがガラガラと回りながら動くもの。めっきラインには様々な種類があります。
当社の設備は、全自動ラインです。制御盤でプログラムを組み、機械がハンガーを持ちあげて、めっき槽に浸漬させてくれるのです。そしてタイマーで時間になったらまた、ハンガーが持ちあがり、次の槽へ入っていく。そんな繰り返しの中、じゃぁ人は何するの?と思うかもしれません。
人の作業は、始めの治具掛けと、いざめっきを付けようと思ったら、ハンガーに掛けなければいけませんので、その作業と、めっき後の水洗水を吹き飛ばす作業、乾燥後、品物をハンガーから下ろし、梱包へと進むその作業、薬品の補充は機械が積算してくれるので、アラームが鳴ったら補給する、撹拌を回す、など細々した作業があります。
そして一番重要なのは、重いハンガーが天井のレール上に動くので、作業員はしっかりと見ていなければいけません。時間に余裕がある時は、ながら作業をさせながら、人員を省力化することもできます。
どんな設備にも、メリットデメリットあると思いますが、当社のいい所は、ハンガーが持ちあげてくれるので、わりと大きな物や、重さに余裕があるということです。
手動ホイストは、必ずそばに付いていなければなりませんし、もちろん薬品が人に与える影響も考えなければいけませんが、そういった意味では、全自動ラインは機械がやってくれる分、ほかの作業ができるのは利点です。しかし一度機械トラブルが起きると、全て止めて原因が特定できるまで全自動で動かすことができなくなってしまうことも時としてあります。
今日はめっき屋さんの設備のお話でした。(坂田)