環境を大切に・・

今回テーマは「環境」です。

 

めっきは簡単にいうと水の中に金属を浸漬させて、電気を流すとイオン化した金属が、被めっき物に付くという原理です。
そのめっきに使った液には、めっき液の薬品、光沢剤、キレート剤など様々な金属が溶解していて、必ず一定量以下の金属量にして放流することが決まっています。日頃、気をつけていることは、必ず公共水域に一定以上の重金属の入った水を流さないよう管理することです。

 

そのまま近隣の川に流してしまったら・・どうなると思いますか?
水生生物は水の中を栄養源としています。その中に有毒な金属が一定以上入り込んでしまったら、たちまち死んでしまいます。人間は魚も食べますよね。とても恐ろしいことです。
これは環境破壊に繋がってしまうのです。

 

排水管理をするということは、すなわち「環境保全」につながるということですね。

 

めっき屋さんは排水管理ができてこそ初めて営業できるのです。
先ほどお伝えした、一定以上の金属量というのを決めている法律があります。それが「水質汚濁防止法」です。
この法律で述べている一律の基準値も過去のあらゆる人間の産業の発展と共に起こしてしまった、たくさんの環境破壊から生まれたものです。
水俣病やイタイイタイ病など・・聞いたことある人も多いと思います。

 

産業の発展上、有害物質の使用はある程度避けられないわけですが、なるべく有害なものは使わないように、排水処理で処理できないものは使用を禁じましょうという動きは加速が止まりません。自然界との共存は私たちの住む地球を守ること=永遠のテーマですよね。

 

今回はめっき屋さんにおける環境保全のお話でした。
2025年09月16日